そして秘密の〜番外編〜
「なんだよ」

「真佐志、今、『俺は告白されてない』とか思ったでしょ?」

「ああ。だから、おまえの勘違いだろ?」

「違うの。それは、私のせいなの」



弥生はそう言うと、軽く俯いた。



「その子達が告白出来ないような返事を、私がしたから……だから、諦めて告白しなかっただけなんだよ」



気になる。



「弥生」

「真佐志は、小学校に入学したばかりの時に私とした約束……覚えている?」



えっ?

弥生に訊こうとしたら、逆に質問返しをされた。

< 231 / 502 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop