そして秘密の〜番外編〜
「なぁ、美雪」

車を運転しているので、前を見ながら呼んでみる。



「ん? 何?」


「今日、家に誰も居ないって、なんで?」


「あのね、両親は2人共出張で、お兄ちゃんは志望大学に通っている先輩の家でお食事しながら話してくるから遅くなるんだって」


「ふ~ん……じゃぁ、真佐志が帰るまで、おまえ、家に1人なんだ」


「そう、時々ある事だから、大丈夫だよ?」


「ああ」



俺は相槌を打った。


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