そして秘密の〜番外編〜
でも。
まだ抱かないから、安心しろよ。
おまえが僚二の事を笑って話せる日が来るまで。
俺がおまえの両親にご挨拶に伺える日が来るまで。
そうケジメをつけたい、と言う気持ちは本心。
だけど……。
自信が無いんだ。
1度身も心も繋がってしまうと、きっと俺……片時もおまえを手放せなくなりそうで、絶対回りに隠しておく事が出来なくなりそうで……。
それに、美雪の気持ちを考えると、まだまだ無理だろ?
そう分かっているけど、せめて……もう少し傍に居て、おまえの笑顔に癒されたい。
俺の部屋なら、誰にも気がね無く一緒に居れるだろ?