そして秘密の〜番外編〜
「別に、変な意味じゃないぞ? 外だと、ゆっくり話も出来ないだろ? だから」

美雪を安心させようと、俺はそう付け加えて言った。



美雪から、返答が無い。

チラッと横目で見ると、難しい顔をしていて、何か悩んでいるようだった。



……やっぱり、まだ部屋に誘うのは、早かったか……。



「まぁ、無理に来い、とは言わないけど」



俺は美雪が断り易いように、そう言った。

『ごめんなさい、今日は止めておく』……そんな感じの返答が来ると予測していたら。



「あっ、行く、って言うか、行きたいっ!」

美雪は俺が喜ぶ答えで、即答してくれた。



しかも、『行きたい』って自主的じゃん!

自然と笑みが零れる。

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