そして秘密の〜番外編〜
「よかった。おまえ、引いちゃうんじゃないかと思って、中々言い出せなかったんだよ」

「えっ、そうなの? なんだ、もっと早く言ってくれれば、よかったのに」



そうか……美雪は俺の事、信頼してくれているんだ。

決して美雪の嫌がるような事をしない、って……。

内心、かなり嬉しい。

でも、『男』として警戒されないのも、ほんのちょっとだけ淋しい気もする。



「せっかくだから、夕食、作るよ。私、今日1人で食べる予定だったから、丁度いいし……何がいい? 冷蔵庫、何が入ってる?」



えっ?

夕食を作る?

美雪の手料理!



急にテンションが上がる。

俺って、単純。

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