そして秘密の〜番外編〜
あれっ?

美雪が無言になったので、信号待ちで停車した時に美雪を見た。



ドキッ



なんて表情してんだよ。

慈しむような、でも、少し淋しげな微笑み。



それは美雪と出会った頃、僚二の事を考えていた時にしていた表情と似ていた。

少し違うのは、辛そうではないところ。



何か、不安そうな感じで切なげではあるけど……『愛おしい』と言う気持ちが、その表情には溢れていた。



その視線の先に居るのが、俺である事が……嬉しい。

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