そして秘密の〜番外編〜
「お待たせ」

沖野先生の声が聞こえた。

「ん? どうした?」

ちょっと間があってから、再び沖野先生の声。



「今、誰かに呼ばれたような気がして」

今度は美雪の声。



俺の声は美雪に届いていたらしい。

素知らぬフリして、今、顔を出そうか?

そう思ったけど、次の美雪の言葉で俺の体は硬直した。

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