そして秘密の〜番外編〜
「ん?」

「私、頑張るから……だから、絶対、夜景見に連れてってね?」

「ああ。俺も『俺達の初デート』、今からすっげー楽しみ」

その言葉に、美雪が顔を上げた。



あっ、その顔、反則。

めちゃめちゃ嬉しそうな笑顔に、俺は我慢出来なくて、もう1度軽く触れるだけのキスをした。

真っ赤になる美雪。



2週間、その顔を覚えておくよ。

学校では見られない、その表情……。



「おやすみのキス、な?」



何処かで区切りを付けないと、いつまでも離れられそうになくて、俺はそう言った。

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