そして秘密の〜番外編〜
「良く見ろよ、新品だろ? 今日初めて使ったんだぞ」

とりあえず『彼女から借りてきた』説を、やんわり否定しておく。



そして、何気にフッと視線を変えたら、美雪が居て目が合った。



その瞬間。

頭の中に、夢の中での僚二と美雪が浮かんだ。



あぁ、多分、学校がシチュエーションの夢を見た事があるからだ。

忘れろ! あれは、『夢』だ!



美雪がちょっと固い表情をして、目をそらした。



ヤバイ……俺の表情を見て、何か感じ取ったのかもしれない。

俺の中の不安を感じ取れば、美雪も不安になってしまう。

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