そして秘密の〜番外編〜
「じゃぁ、ごゆっくり」

俺は今居たテーブルの生徒達にそう言ってから、美雪達のテーブルへ向かった。



「佐伯、東野、お疲れさん。本番、成功したか?」

そう声を掛けながら、テーブルの横に立った。



美雪は顔を上げず、ずっとメニューを見ていた。



「無事、終了しました」

美雪が何も言わないので、佐伯が答えてくれる。

佐伯はそう言った後、一瞬チラッと美雪を見たけど、美雪が何も言わないので言葉を続けた。



「それにしても、沖野先生。昨日のギターといい、今日のそのエプロン姿といい……サプライズ好きですね? そんな可愛いバスケットボールのアップリケ付きエプロン、どうしたんですか?」

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