そして秘密の〜番外編〜
おっ、佐伯、いいとこ突いてくるなぁ。



案の定、美雪がその言葉に反応して、俺のエプロンを見た。

丁度、座っている美雪の目線近くにポケットがあって、ジーっとそれを見ている美雪。



「これは自前。可愛いだろ?」

俺がそう言うと、美雪はゆっくりと顔を上げて、俺の顔を見た。



どうだ、おまえとお揃いのエプロンだぞ? ビックリしただろ?

そう思って、笑顔になる。

すると、美雪の固い表情が和らいで、微かに笑みを浮かべた。



「先生。そんな可愛いエプロン、彼女のお手製なんじゃないですか?」

伊藤がそんなツッコミをする。

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