そして秘密の〜番外編〜
「ねぇ、涼」

「ん?」



美雪が後ろから、優しく俺を呼んだ。

俺が短く返事をすると、美雪は言った。



「涼の幸せって、何?」



「えっ?」

思わず、訊き返した。



今、美雪はなんて言った?



『涼の幸せって、何?』



俺?

俺の幸せ?



考えた事もなかった質問だった。

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