そして秘密の〜番外編〜
そうだ。

別に俺、美雪に『大人の自分』をアピールしていた訳じゃなかった。

いつもからかったり、驚かせたりして……『悪戯っ子モード』全開だったかも。



そう思ったら、ちょっと肩の力が抜けた。



「いいんだよ、私の前ではね」

美雪が言った。

そして。



「あっ、他の人の前ではダメだからね」

思い出したように、付け加える美雪。



その言い方が、まるで俺の言い方のようだった。

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