そして秘密の〜番外編〜
「今度は一緒に入ろうか? お・風・呂」

「エロ親父ー! 意地悪ー! ヤダー! さっきまでの涼に戻って!」



俺の腕の中で、そう叫んで暴れる美雪。

おまえが俺を、いつもの俺に戻してくれたんだろ?



「あー、もう無理。今、おまえに元気もらったから、当分パワー持続するなぁ。暫らくはこんな感じでよろしく」



俺がそう言うと、暴れていた美雪が、ピクッと動いて大人しくなった。



「涼」

「ん?」

「昨日、学校の渡り通路で私をギュッとしたの……『栄養補給』って感じがしたよ?」

「『栄養補給』?」



美雪の表現を聞いて、1度は訊き返した。

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