そして秘密の〜番外編〜
……。

は?

学校の、先生?

……って、俺と一緒?



「えっ?」

戸惑いが隠せず、そう言った後の言葉が出てこない。



「お父さんは小学校で校長先生していて、お母さんは中学校で数学を教えてるよ」



いやいや、ちょっと待て。

お母さんは中学校で数学?

俺の頭の中に、フッと恩師が浮かんだ。



「……でも、おまえ、時々、両親仕事で居ない、って」

「もう私も高校生だし、ある程度手が離れたでしょ? お母さん、今年は生活指導やってるらしくて、時々、自主的にゲーセンとか巡回してるの。それ以外でも、修学旅行の引率や部活の遠征とかあったし……。お父さんは仕事上のお付き合いがあって、時々遅くなったりするんだよ」

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