そして秘密の〜番外編〜
「北野先生」

「ん?」

「生徒達には『知らない』って言って下さいよ?」

「なんだよ、隠す事ないだろう? ……って、言うより、おまえ、認めたな?」



あっ、しまった。

北野先生が、更にニヤニヤする。



「あの涼がねぇ~……まぁ、結婚する時は、俺が仲人やってやるから、ちゃんと言えよ?」



ああ、そうか。

俺と美雪、どっちもお世話になった北野先生なら、ちょうどいいなぁ。



……って、数年後の話を、今考えてしまう。

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