そして秘密の〜番外編〜
「何かいい事、ありました?」

「えっ?」

「最近、隆志先輩、時々元気が無かったけど……今は、なんかスッキリした顔してますよ?」



ドキッ

俺の心の中を見透かされているようで、鼓動が鳴った。



「よかった……心配してたんだけど、もう大丈夫みたいですね」



ドキン

そう言って微笑んだ真実ちゃんの表情が、今までに見た事が無い温かい微笑みで、さっきとは違う意味で鼓動が鳴った。



「真実~、早く準備しよう」

体育館の中から、そんな声が聞こえた。

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