ユメモノガタリ
毎日
「寂しい…」
そう呟いたアタシの言葉に
あなたは驚いた顔をした。
「へ?」
アタシの頬には自嘲気味な微笑みが浮かんでいるのだろう。
「アタシは誰にも愛されへん。
誰にも自分だけを見てもらえへん。
親は兄貴だけ見てて、
学校の奴らはみんなアタシの存在が目障りらしいわ。
ポリはアタシを非行少女とでも思ってるんちゃう?
連れはアタシのこと半分は金づるとして見てるんやろ…?
誰も…わかってくれへん。
こんなに虚しいのにな。」
ダメだ。
涙がこぼれそう。
「でもいっつも連れとおるときとか楽しそうやんか…」
「楽しいよ、一応。
でも結局は自分が虚しくなる。
バカバカしくなって、帰った後で余計に寂しくなる。」
「やったら、もうあいつらと遊ばんかったら…」
「できるわけないやんか。
あいつらだけや。
たとえ金目当てやとしても笑ってアタシといてくれるんは…」
「お前…」
あなたが何か言おうとするのを遮るようにアタシのケータイが鳴る。
伴(ばん)だ…
いつものバカ女に、アタシは戻る。
「なに?今?おん、行くー♪あーいっ」
行かなくちゃいけない。
また、夜の街へ。
京都、西京極へ。
そう呟いたアタシの言葉に
あなたは驚いた顔をした。
「へ?」
アタシの頬には自嘲気味な微笑みが浮かんでいるのだろう。
「アタシは誰にも愛されへん。
誰にも自分だけを見てもらえへん。
親は兄貴だけ見てて、
学校の奴らはみんなアタシの存在が目障りらしいわ。
ポリはアタシを非行少女とでも思ってるんちゃう?
連れはアタシのこと半分は金づるとして見てるんやろ…?
誰も…わかってくれへん。
こんなに虚しいのにな。」
ダメだ。
涙がこぼれそう。
「でもいっつも連れとおるときとか楽しそうやんか…」
「楽しいよ、一応。
でも結局は自分が虚しくなる。
バカバカしくなって、帰った後で余計に寂しくなる。」
「やったら、もうあいつらと遊ばんかったら…」
「できるわけないやんか。
あいつらだけや。
たとえ金目当てやとしても笑ってアタシといてくれるんは…」
「お前…」
あなたが何か言おうとするのを遮るようにアタシのケータイが鳴る。
伴(ばん)だ…
いつものバカ女に、アタシは戻る。
「なに?今?おん、行くー♪あーいっ」
行かなくちゃいけない。
また、夜の街へ。
京都、西京極へ。