rainydays
窓から見える景色
-side.Natsumi-





「俺達 別れようぜ」



「…は?」



呼び出されたと思ったらいきなり何言ってんの、コイツ。

ジッとアタシが見ていたら気まずそうに口を開いた。



「だって 夏海さぁ… 俺といても楽しくなさそうだし」




首を掻きながら吐き捨てる様に言葉を吐いてくる。




「…………直哉(ナオヤ)」



静かに、彼氏の名前を呼んだ。

あぁ、こうやって呼ぶのも最後かなと思いながら


「ばぃばぃ」




確かにそう呟いた。



振り返らずに


未練なんかさらさらないしとか


アタシ恋愛向いてないなとか思っちゃったり



下んない事ばっか頭ん中ぐるぐるしてた…




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