バツゲームな彼女
公園に着いたはいいが何を探せばいいのかわからない。
とにかく何かすごいものに違いない。
そんな漠然としたものを目印に探しまわった。
もう公園を何周したのか覚えていない。
気がつくと日が傾きかけていた。

「もう止めよう、見つからないよ。」

 白川さんの声がした。

「ありがとう。ゴメンね、本当は遊園地に行くはずだったのに。」

彼女は申し訳なさそうに僕に言った。

僕は彼女にかける言葉が見つからず、ただ池を見つめていた、、、
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