恋は平行線上一方通行
◇久遠

エレベーターのところに、春日部と高岡がいた。
声をかけてみると、春日部が、何故かあからさまに嫌な顔をした。

オレ、何かしたのかよ!?

「もうそろそろ先生来ちゃうよっ!!
エレベーター早く来て!!」

春日部がボタンを連打する。
意味のない行動が、
―なんか、可愛い。

「アオ、そんなコトしても来ないって」
「く、来るよ!!」

高岡のからかいを全力否定。
そこも可愛い、って思う。

いきなりだけど、そう思ったんだ。

「ほら来たじゃん、どうよ!?」
「え、本当だねぇ」

2人は盛り上がっている。

扉が開き、2人が先に入ってオレも乗ろうとしたら。

「久遠龍也のバーカ!!」
「ゴメンねぇ?」

―扉は閉まった。

なんか、理由もなく罵倒された。


オレ、何かしましたっけーーーっ!!
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