美しき空
「空海?来たのか…?」
「は…、はい…!美空は家です…。」
「そうか…。」
美空がいないと聞いた永遠は安心したように母親を見る。
「…。今度その“みく”くんも連れてくれば良いのに…。」
李央はポツンと呟いて病室を出て行った。
「言えねーよ…、美空には……。」
永遠はグッと強く握り拳を作る。
「美空は…、おふくろに懐いてたんだ…。」
「永遠…。」
悠久は軽く永遠の肩を叩く。
「お前が話せるようになってから話してやれば良い…。」
「……。きっと怒るだろうな…。」
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