美しき空
「……で?教授の話終わったのか?悠久…?」
永遠は笑顔で手を振りながら、後ろから歩いてきた男に話かける。
「…いいのか?あんな約束して…?お前、いつも受講終わると、病院入り浸りだろ?」
永遠は手を降ろして悲しそうな顔をする。
「しょうがねーだろ…?俺が行かなきゃ変わりなんていないんだからよ…。」
「永遠……。俺に出来ることは、何でも言えよ?
俺達は、ずっと一緒に育った双子なんだしな…。」
「ああ…。そうだな……。」

「ちょっとっ、永遠っ!!」
黙った二人の後ろから甲高い女の声が飛んできた。
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