美しき空
「…なんだ?美空か?」
「なんだじゃないわよっ!飲み物買いに行くのに、どんだけ時間かかってんのよ!?
あたしの飲み物買ったんでしょうね…?」
美空と呼ばれた女の子は、永遠の顔にしかめっ面で近づく。
「美空…。顔、近い近い…っ。」
顔を近づける美空から、永遠は顔を遠ざける。
「あんた、あたしの言うこと聞いてるんでしょうねっ!?
無視は許さないわよっ!!」
なおも近づける美空に、永遠は頭を掻く。
(どーすっかなぁー…?
もう行く時間なんだけどな…。)
永遠は頭を掻く腕を下ろした。
(しょーがねー…。例の手使うか…。)
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