大切な証

「ずっと自分を責めてた。俺のせいでお前が死んだことを。」


耶恵は黙って俯いていた。

「俺、お前の手なんか絶対分かンねぇって思ってたのに、違うんだよ。お前の手と他の手が。ぃまならどこにいても見つけ出せるのに…」


俯いていた耶恵の口が開いた。

「だから言ったじゃん。ァタシは太一の手見つけられるって。大スキだから。だから、ぁの時に太一を追って行ったこと後悔なんかしてない。
ァタシはもぅこの世界にはぃなぃけど太一のこと見守ってるよ。太一の陶芸家になるって夢応援したぃ！！だから、太一にはァタシの分まで夢を叶えてほしぃ。ァタシは太一の作品が大スキだから。作り続けてほしい。悪いと思ってるならァタシの分まで生きて！！」