my catty girl~もし私がネコになっても~

家に着くと学はお風呂に入っていった。

ベッドの上に丸くおさまると、私はさっき居合わせた時に聞いた、2人の会話を思い返した。


私に…「学」って呼んで欲しかったんだ…

それに

麻美ちゃんが私に良くないことを言ったのもすぐに察してくれた。

なんか…

単純に嬉しいな…

話の感じから考えると、誘ったのは麻美ちゃんの方からみたいだったし…

だけど麻美ちゃんのことふってまで、私を好きでいる理由とか…あるのかな。

私のどこがいいんだろう。


そんな事を考えていると、学がお風呂からあがってきた。

裾から覗く、赤と白でボーダーのもこもこ靴下が彼らしくて可愛い。

私は起き上がって大きなあくびをした。

「かぁわい~い…間抜けな感じが春乃みたいだっ」

なっ…!

そんな風に思われてたの!?

「あ、春乃ってぇ、おまえじゃなくて、好きなコの方の春乃だよ。おまえも好きだけどなっ」

また忘れてたなぁ…

今の私はハルノであって、春乃じゃないんだ…。


こんなネコのきもち、誰がわかってくれるだろう?
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