アタシの弟。



小学校も中学校も9年間同じクラスで、高校入っても同じクラスで10年間同じクラス。


めちゃくちゃ腐れ縁。


こっちとしては、いい迷惑だ。



「なんで結城の手、すぐにどけなかったんだよ」

「…あら~、私も結城ですけどー」

「なんでどけなかったんだよ」



…また機嫌悪そう。


いつも瑠唯の話になるとこう。


陸とは付き合い長いから、お母さんと瑠唯がうちにくる前から一緒にいる。


でも、お母さんと瑠唯がうちにきた時は本当にずっと機嫌が悪かった。


それから、今でも瑠唯の話になるとご機嫌ナナメ。



「…別にいいじゃない。
あたしと瑠唯は姉弟なんだし」

「血は繋がってなくても?」

「…血は繋がってないけど…、あたしにとっては瑠唯もお母さんも世界でたったひとりの弟とお母さんだもん」

「…ふーん………」



あら、納得?


意外とチョロイじゃない。



「ここ解る~?」

「この俺様が解るわけねぇし」

「だよね!」

「…お前、笑ったなぁ~!」

「笑ってないよ」

「いや、笑った」

「笑ってないってば!」



…いつの間にか。




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