アタシの弟。
大声で笑っていたようで………
「…芹沢、結城」
「「はい?」」
頭上を見上げると…、
先生がにこやかに笑っていた。
「廊下で授業、聞いててくれるかな~?」
「「いいとも!」」
…教室に爆笑の渦が起こり……
あたしと陸は教室をつまみ出された。
今どき、本当に廊下に出す先生って珍しくない?
…でも、ここの数学の先生はしゃべってると本当に廊下につまみ出すことで有名だ。
「やられちまったなぁ…」
「やられちゃいましたね」
…うわぁ………。
暇。
超暇。
超超暇。
超超超暇。
「あのさぁ…陸」
「なに?」
「あたし寝るわ」
「はぁ!?」
…だって、眠いんだもん。
あたしはヘタッと壁にもたれて座り込んだ。
すると、同時に睡魔が襲いかかる。
昨日、寝不足だったしなぁ…。
今日の朝もバスじゃなかったから、寝れなかったし。
瑠唯の背中は気持ちよかったけど、ドキドキしすぎて眠気も吹っ飛んだ。
…寝よ。
ちょっとぐらい、バレないっしょ。