アタシの弟。
キュンとね。
きちゃうんだよ。
「なんで待っててくれたの?」
一緒に帰りながら聞いてみた。
ちょっと意地悪な質問?
きっと瑠唯優しいから、待っててくれたんだろうけどね。
「約束したじゃん」
「…はぁ?」
「今日の帰り、なんかおごるって。
雅と一緒に帰んなきゃ、おごってもらえないし」
………………回想………………
今日の朝。
あたしが苦し紛れに…
『今日の帰り、なんかおごるから!!!』
…これか━━━!!!!!
所詮食い物かっ!!!
あたしは食い物にも勝てないのか………
「さて、雅になにおごってもらおっかな~♪」
「…こんな時だけ調子いいんだから!!!」
思いっきりカバンでどついてやった。
乙女心、踏みにじりやがって…!
「あ、今ので100円UP」
「…ごめんなさい。
瑠唯様、お許しください。
ただいま、金欠なもので…」
「やだね。
雅が金欠とか、オレ関係ねぇし」
「もう性格最悪!!!!!」
「初めて知ったわけー?」
「…そうじゃないけど」
瑠唯のが一枚も二枚も上手だ…。