アタシの弟。



大して何もやってないくせに、“今日も1日疲れたー”って顔してる。



「ありがとー。
…って、雅制服じゃない」

「あ…、そっか………」



学校帰ってきたばっかなんだった…。



「手伝ってくれるのは嬉しいけど、着替えてからね。
ほらっ、瑠唯もさっさと着替えに行く!」

「えぇ~…
オレもかよ………」

「当たり前でしょ?
早くあがって着替えてきなさい!」

「はーい」



あたしは了解して、瑠唯はめんどくさそうに。


二階の自分たちの部屋にあがった。


…実は、あたしたち同じ部屋だったりする。


小さい頃、ここを改築する時に少しでもあたしと瑠唯が仲良くなるようにって部屋をひとつにした。


もうひとつ部屋がないこともないから、中学の時に雅がその部屋に移る?ってお母さんに聞かれたけど…


やっぱり、ひとりは寂しいからこの部屋に残った。


着替える時は、部屋にある4畳ぐらいのクローゼットルームの中で着替えるけど。


クローゼットを出ると、瑠唯はもう部屋にはいなかった。


先に下に下りたのかな。


あたしはそこまで気にも止めずさっさと下に下りた。



< 26 / 108 >

この作品をシェア

pagetop