†声優アイドルの男子高校生†【2】

「翔ちゃん、ごめんね?」




美奈子が、風呂に少し顔を沈めながら言った。





「美奈子が、もっと早く来ていたら、
こんなことに、ならなかったかも・・・・・・しれない」





俺の目から、涙がじわりとあふれた。




自分が泣いてる姿から、思わず目線をずらす。




でもやっぱり



美奈子も自分を責めてんじゃねーかよ




教会で待ってるときは、あんなに前向きだったくせに――




弱い美奈子を前向きにしたのは、仕事?




声優って、美奈子にとって力の源なんだよな・・・・・・?







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