†声優アイドルの男子高校生†【2】
おされるまま


舞台の中央まで、
歩いた。





――おぉ!美奈子ちゃん!





男の歓声と拍手が、
一段と大きい。





二階席もあるのか

見ないようにしよ。




すでに、他の声優の人たちは

定位置に立って笑顔でこちらを見ている。





俺は、なんとか

彼らの一番端に立ち並んだ。





こ、これでいいんだよな?





『さぁ、今回の役所と好きなセリフを言ってもらいましょお!!』





司会者の男が、
元気よくマイクを使って声を響かせた。




は?






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