†声優アイドルの男子高校生†【2】
『き、きましたぁ!!
皆さん、ききもらしませんでしたか?!
まさか、あの名ゼリフをここで、言っていただけるなんて!
ありがとぅござぃます!!』
――ウォォォォ!
興奮する会場の熱が、俺をつきぬけていくみたいだった。
同じ声優の人まで、俺に拍手をおくってくれる。
うわ、なんだこれ。
なに、この優越感?
俺って、すげーんじゃ・・・・・・?
『さぁ、歌ってもらいましょおー!』
う、た、?
一瞬で、かちんと心がこおる。
_