シルバーブラッド 眠らぬ夜に
浩之はあまりの告白に、一瞬黙った。

今、言われたことが脳みそを一巡すると、はじけるように笑い出した。

「あはははは。

もしそうだったらどうするつもりだったんだよ?」

牧野は、真顔で

「オレは完全にノーマルだけど、他ならぬお前のことだ。

女だと思おうとしたらそう見えなくもないルックスでもあることだし、この際男であることには目をつぶってやろうかと」

「そりゃあ、すごい友情だな」

浩之はおなかが痛くなるほど笑った。

「笑うけど、全く冗談言ってるわけじゃないんだぞ。

オレが言うことは八割がた冗談だと思ってるだろ」


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