シルバーブラッド 眠らぬ夜に
浩之が黙って我慢していれば万事うまく納まるとでも思っていたのだろう。
 
その通り、浩之は我慢し続けた。

実家に逃げ込めば、襲われることはないかもしれない。

それとも、両親は、英樹の安息のために、浩之を差し出すか。


車を出した。
 
とにかくここから離れなければ。


< 131 / 241 >

この作品をシェア

pagetop