シルバーブラッド 眠らぬ夜に
自分自身を守ろうとした浩之の精神が、それを封印していたから。
 
でも、そんなことを言っても通用しないんだろう。
 
浩之は黙って彼女を見た。

「何とか言いなさいよ。

後悔してる?

懺悔する?

死ぬ前に、一言詫びてもらうわよ」

彼女は、怒りに震えながら発砲した。

破裂音が響いた。
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