シルバーブラッド 眠らぬ夜に
怖いはずなのに、妙に頭が冷めていく。

これは、英樹が浩之をそういう風に追い詰めた結果なのだ。

お陰で浩之はゆっくりと頭をめぐらせることが出来た。

これで四発。

次は

彼女を見た。

真っ直ぐこちらへ向いている。

次は、胸だ。

確実に精度をあげている彼女に、仕損じられる気がしない。

浩之は、目を閉じた。


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