シルバーブラッド 眠らぬ夜に
それとも、仕組まれたゲームは終わりで、今度こそ、本当に命を奪われるということなんだろうか。
 
じっと見ていたナイフが不意に離された。

その代わり、右手のひらをぐっと捕まれた。

ぶつりと傷が開く感覚があって、痛みが走った。

「つううっ」

 浩之はうめいた。

「久しぶりだな」

英樹の声だった。

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