シルバーブラッド 眠らぬ夜に
「それ以上近づくな」

 言って、英樹は笑った。

「この距離で、そんな手で、撃てるつもりか」

そういえば、握り締めている、右手は、血を吹いていて、おまけに痛かった。

浩之は、右手に、ピストルを持ち直した。

「はっ。左手か」

浩之は、

そのカオに、

キレイに微笑を浮べた。




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