シルバーブラッド 眠らぬ夜に
右手の傷は、

いつの間にか、

血を噴出すのをやめている。
 
それでも痛みが無くなったわけじゃないので、

左手で鍵を開けた。
 
あれっ?
 
と思った。
 
何となく違和感があった。
 
ドアノブを回してドアを引こうとすると、

閉まった鍵に阻まれた。

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