シルバーブラッド 眠らぬ夜に
部屋の中には誰の姿も無かった。
 
ほっとして、

中に入る。
 
と、

ユニットバスのドアが突然開いた。
 
中から、

思いっきり見覚えのあるおばさんが現れた。

こんな時間なのに、

こってり厚化粧をして、

派手な柄のセーターを着込んでいる。
 
彼女は浩之を見ると、

待ちかねたように話し始めた。
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