シルバーブラッド 眠らぬ夜に
歩道が、等間隔に並んだ街頭に照らされている。

 道の脇には、これも等間隔に並んだ落葉樹が植えられている。

 少し前までは赤く染まって綺麗だったのに、今は見る影もない。

葉っぱを落として裸になった枝がごつごつとした肌をむき出しにしている。

それが、寒々しい。

 てっぺんまで葉っぱのない木を見上げながら歩いていて、ふと足を止めた。
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