シルバーブラッド 眠らぬ夜に
また、だ。

襲ってきたやつは、同じ人間じゃなかった。

でも、同じようなメッセージを残したってことは、裏で彼らを操っている誰かがいるということだ。

でも一体誰が?

右手を心臓より高い位置に上げながら、考えた。

 浩之の頭の中には、すんなりと英樹が浮かんだ。

 何の根拠もない。

 けれど、自分を攻撃してくる人間、と言ったら、英樹しか思いつかなかった。

 
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