シルバーブラッド 眠らぬ夜に
「おはようございます。八代薬品の切山です」
「見たら分かる」
「そうですけどね。一応ご挨拶しないといけないじゃないですか」
少し怒って聞こえる声で言う。
「面倒くさいのう。まあいい、頼んだ試薬持って来てくれたか」
「はい。そのためにやってまいりました」
「そうか。じゃその痛んだ手で、早速試薬を取り出してくれ」
目ざとく浩之の右手の包帯を見つけて見ながら言う。
「その包帯の訳は訊かないで欲しいんだろ?」
「えっ?」
「包帯の訳は包帯って。ほうたいって。放っといて。なんってね」
「見たら分かる」
「そうですけどね。一応ご挨拶しないといけないじゃないですか」
少し怒って聞こえる声で言う。
「面倒くさいのう。まあいい、頼んだ試薬持って来てくれたか」
「はい。そのためにやってまいりました」
「そうか。じゃその痛んだ手で、早速試薬を取り出してくれ」
目ざとく浩之の右手の包帯を見つけて見ながら言う。
「その包帯の訳は訊かないで欲しいんだろ?」
「えっ?」
「包帯の訳は包帯って。ほうたいって。放っといて。なんってね」