シルバーブラッド 眠らぬ夜に
「おお助かった。急がしてすまないなあ。しかも怪我してるのに持ってこさせて」
怪我くらいで、持ってこない理由にはならないと思うけど。
浩之は苦笑した。
「そうだ。親切な切山君に、お礼にこれをあげよう」
いや、だから親切でやってるんじゃなくて、仕事なんだって。
錦先生は、薬品棚の手前にずらりと並んだ褐色の小瓶を三本取ってくれた。
「空き瓶だ。綺麗に洗って乾かしてあるから。遠慮なく」
浩之は、一瞬凍りついて、それを眺めた。それからハッと我に返ると
「は、ありがとうございます」
言ってそれをおし頂いた。
この先生は、時々、変なものをくれるのだ。
確かに、こんな瓶を捨ててしまうのはもったいないけれど。
もらっても、なあ。
怪我くらいで、持ってこない理由にはならないと思うけど。
浩之は苦笑した。
「そうだ。親切な切山君に、お礼にこれをあげよう」
いや、だから親切でやってるんじゃなくて、仕事なんだって。
錦先生は、薬品棚の手前にずらりと並んだ褐色の小瓶を三本取ってくれた。
「空き瓶だ。綺麗に洗って乾かしてあるから。遠慮なく」
浩之は、一瞬凍りついて、それを眺めた。それからハッと我に返ると
「は、ありがとうございます」
言ってそれをおし頂いた。
この先生は、時々、変なものをくれるのだ。
確かに、こんな瓶を捨ててしまうのはもったいないけれど。
もらっても、なあ。