シルバーブラッド 眠らぬ夜に
「訊いていいですか?これ、何ていう器具なんですか?」
皐月さんはデスクに座りながらちらりとこちらを見て、
「ゲルベルブチロメーター。
牛乳の脂肪分を量るのに使う器具なのよ。
牛乳の分析用の器具を専門に扱っている会社があって、そこに頼んで郵送してもらうから、八代さんは知らないかも」
ふうん。そうなのか。謎が解けた。
「あ、今中に入ってるの、九十パーセントの硫酸だから気をつけてね」
触れようとした浩之は手を引っ込めた。
「ちょっと触っただけでも、みみず腫れが出来るのよ。
怖いわあ。
まあ、びっくりするほど早く腫れは引くし、跡も残らないんだけどね」
皐月さんはデスクに座りながらちらりとこちらを見て、
「ゲルベルブチロメーター。
牛乳の脂肪分を量るのに使う器具なのよ。
牛乳の分析用の器具を専門に扱っている会社があって、そこに頼んで郵送してもらうから、八代さんは知らないかも」
ふうん。そうなのか。謎が解けた。
「あ、今中に入ってるの、九十パーセントの硫酸だから気をつけてね」
触れようとした浩之は手を引っ込めた。
「ちょっと触っただけでも、みみず腫れが出来るのよ。
怖いわあ。
まあ、びっくりするほど早く腫れは引くし、跡も残らないんだけどね」