100万回愛してね★
「それで気があって、お互い好きになって付き合ったんだって。だけどさ」






輝君はそういって続けた。









「はるかが県外に引っ越すことになったんだ。それで、はるかは“別れよう”って言ったんだって。愛斗も離れて付き合っていくのが自信なくてそのまま別れた。」






それで、また出会ったんだ。









「あーあ。無理だよ」








「由紀?」










「はるかさんって、美人で清楚で優しくて非の打ち所がないもん。私と正反対。だから、敵わない、よ」







私は必死に涙が出ないように抑えた。







その時、携帯が震えた。







サブディスプレイには“愛斗”って出ていた。





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