すとっぷ☆ご主人様
少しすると、泰我の唇が離れた
「…絶対連れて来ない……」
「ぇ?」
「…なんでもナイ、行くぞ」
長いキスに私はクラクラ
足元がおぼつかない
「きゃッ」
ヒールにつまずく
「転ぶなよ」
そう言って私の手を握り締める
………泰我…
……
…
「あ、泰我!探しましたわ」
来未さんが駆け足でやって来る
「お前、信じらんねぇ」
「はぃ?」
泰我が来未さんに言った
「依千花置いてくなよ、コイツ危なっかしいから」
来未さんがこっちを向く
「依千花ちゃん、ごめんなさい…わたくし……」
大きな目がウルウルしている
「いぇ、大丈夫です……」
「大丈夫じゃないだろ、あの状況!!」