すとっぷ☆ご主人様


こんなの…嫌……!



「…嫌ッ!!」



彰二の間をすり抜けて



アパートを出た



「ひっ………くぅ…」



走りながら、泣いた



泰我にもし…



追い出されたらどうしよう



泰我は…私が嫌いになったかな



夜の道を、必死に走った



泰我に会いたくて



それだけ



ただ会いたかった



………



……



……



「はぁはぁ…」



目の前には、大きい泰我の屋敷



どうやって入ろう…



「痛…」



走ってるうちに足がもつれて、転んだ足が痛んだ



「ぅ…ふぇ……ッグス…」



いざ、屋敷を目の前にしたら



怖くなった



泰我に会えるのかな



……会いたいよ……



「ふ…ぇぇぇっ…」



その場に座り込んでしまった



「…誰ですか?」


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