すとっぷ☆ご主人様
「当たり前」
自信あり気にニコリと笑って言った泰我
「はぁ…まったく……誰に似たのかしら」
泰我のお母様はため息をついた
私は重たい空気の中に立っていることが、精一杯だった
「…いいわ、チャンスをあげる…」
私を見た、泰我のお母様
「…チャンス……?」
小声で呟いた
「今度の社交パーティーで、正しいマナーができたら…認めてあげる」
社交パーティー!!??
「認めさせてやるから、」
泰我は、お母様に向ってそう言い放った
えぇーーー!
泰我のお母様はカツカツと靴をならして帰っていった
「…はぁ…」
ストンとその場に座り込んだ
「依千花?」
泰我が聞いてきた
私は下向いたまま呟いた
「大丈夫…」